中国、インドネシア、マレーシアなどで備長炭の海外生産が始まって以降、生産量や品質面から長らく「外国産備長炭=中国産備長炭」という時期が続いていましたが、2011年頃から急激に価格が上昇し、より安い備長炭が製炭できる場所を求めて、今ではミャンマー、ラオス、ベトナムなど多くの国で備長炭が製炭されるようになりました。 しかし生産国や原木の種類、製炭者の技術によって作られる備長炭の品質に「大きな差」があり、これらの中から希望にあった備長炭を見つけだすことはとても困難です。 炭の蔵当社は世界各国の生産地を訪れ、良い炭を作る製炭者を厳選し、指導して日本の市場にあった備長炭を買い付けていますので、使い方にあったコスト効率の高い備長炭を探すご提案を致します。
2012年以降の円安により飲食店で使われる商材の多くが値上げされており、多くの店主様、仕入担当者様はコストの増加にお悩みのことかと思います。 日本国内で使われる炭の多くもラオス備長炭、中国備長炭、中国オガ炭やベトナム備長炭など輸入品であるため例外ではありませんが、「炭火の価値」は炭火にこだわり、コストと戦う店主様・仕入担当者様の支えになるかと思いますので、 もう一度「炭火がもたらす効果」をお知らせしたいと思います。
良い備長炭は炎を出さないため表面を焦がさず、目には見えない赤外線効果で中まで熱がとおり、ふっくらとおいしく焼き上げます。 うちわで炭を扇いでいると手が熱くなりますが、この突き刺さるような熱さは赤外線によるものです。また、ガスとは違い、燃焼時に水が発生しないのでべちゃべちゃせず、からっと焼き上がるのです。
肉や魚など焼物から脂が炭に落ちると煙が出ます。
この煙が焼物に香りをつけ、おいしさを膨らませます。
炭を燃やして出る灰の成分はミネラルで、焼物に付着した灰のミネラル分が味を引き立てます。 また、アルカリ性の性質を持つ灰は焼物の酸化を中和し、美味しさを守ります。
人は「ジュウジュウといった音」や「油やたれが焦げた匂い」「炭火の煙」などで五感を刺激されると、勝手に「美味しそう」「食べてみたい」と連想してしまいます。 ラオス備長炭などを使った炭火料理には音や香りなどによって五感を刺激し、それによって購買意欲を生じさせるシズル効果がとても有効なのです。
料理人がお客さんの前で焼く炭火料理は技術が必要で職人をイメージさせ、自分で焼く七輪やBBQは楽しさを演出しますが、料理の過程を見たり、 自分で焼いたりすることで「美味しい、楽しい」を演出し、満足度を高めます。